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三進が目指すみらい

高津宮「名水の井戸」復活の取り組み
高津宮「名水の井戸」復活の取り組み

大阪市中央区にある高津宮では、江戸時代中期の『摂津名所図会』にも描かれた本殿近くの井戸を、再生させる取り組みを行いました。
かつて生駒山の伏流水に支えられていたこの井戸に、再び水を呼び戻そうという試み。掘削は地域の方々と共に手作業で行いました。
千葉県の伝統工法「上総掘り」をヒントに、ロープや滑車、鉄管を組み合わせた独自の装置を用いて、一掘り一掘り。当初は1ヶ月程度での完了を見込んでいましたが、実際には約4年をかけての取り組みとなりました。
地下約16メートル付近で鉄管の奥から「ボコボコッ」と音がして水脈に到達。最終的に約18メートルの深さまで掘り進め、完成後は一般公開されました。こちらの井戸水は残念ながら飲用できませんが、神事やお供えに活用されています。

井戸掘りから生まれた地域のつながり

高津宮での井戸復活は「地域の人が集まり、顔を合わせる場所になれば」という宮司・小谷さんの想いから始まった取り組みです。
この想いに賛同した有志や地域の方々が中心となり、プロジェクトは動き出しました。地域の人たちが一緒に汗をかきながら手作業で掘り進めるうちに、現場は自然と人が集まるあたたかな場所に。子どもからお年寄り、外国の方々まで、延べ300人以上が参加してくださいました。
井戸を掘るという体験を通して生まれたのは、水だけでなく、人と人とのご縁です。この活動は地域の新しいつながりを育むきっかけになりました。
完成後も餅つきイベントなどが開かれ、笑顔が集まる場として、今もその輪が広がり続けています。

井戸掘りから生まれた地域のつながり
三進が大事にしていること

単に技術を提供するだけでなく、仕事を通じて人と人との温かなつながりを育むこと。それが、私たちの大事にしている姿勢です。
井戸掘りでは「掘る」と言うプロセスそのものが、地域の方々が集まり、助け合い、関わり合う、自然なコミュニティの場となっていきました。
これは、自社の社是「水のように生きる」。目立たずとも社会に必要な存在であり、人々の暮らしに寄り添う存在でありたいという想いを形にした取り組みのひとつです。